ベッドから外を眺めながら、二年前のことを思いだしていた。
二年前の同じ時期に私はこの病院で同じ様に横になっていた。
その時の心境は今も忘れることはないが、それをうまく表現することはできない。
何故なら、勇んで憧れのサイゴンに来たものの半年あまりでお腹の調子がおかしく病院に行ったら、怖い病気の可能性を指摘されてその検査を待っていたのであるから。
その検査前の状況は今でも記憶に鮮明に残っているのである。
それはそうだろう、大げさに言えば死の宣告を受けるかも知れないという恐れがあったのだから。
でも、其の時のナースが奇麗だったことも覚えている。
その後に及んでもである…。死ぬまで懲りない性分なのだろう。(笑)
今回のナースは違う人だった。
二年前の検査結果は否だった。
その宣告後、急遽帰国して入院、手術、療養生活をした。
半年の療養生活で病気に打ち勝つための健康法、いや療法を見つけたと思っている。今でもそれを実践しているので二年前にかかった病気には打ち勝つ自信がある。そう信じて生きている。ただ日本の医者には脅かされているが…。
その後、医者に言わすと無謀な再訪越を一年前にして今に至っている。ただ定期的な健康診断は行っている。
二年前に診断を受けたホーチミン市の病院のドクターが今も健在で再会をすることができた。その時にドクターは「一日も早く帰国して手術をしなさい」と言った。
そして一年後、再訪越して「帰ってきました」「よく帰って来た」と握手で再会ができた。感無量だった。この瞬間のために私は闘病をして来たと言っても過言ではなかった。
その後は定期的に検査をしている。もちろん異常無しだ。
今回もその検査の一つである。結果は問題ないと信じているが数日後に分かるだろう。
あれから二年が経った。一つの山だなと思う。


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